自宅近くの海からいつも眺めていた烏帽子岩*。
そのはるか沖合に浮かんで見える伊豆大島(以下、大島)。
2009年8月、会社員だった僕はこの大島から茅ヶ崎海岸までを初めて泳断した。
潮の流れもあれば波もある。
サメや毒クラゲといった危険な生物もいる海。
何が挑戦に突き動かしたのか。
どのようにして成功させたのか。
そして挑戦は何かを変えたのか。
大島を目指した時から、「ストロングな人」との出会いも始まった。
STRONGHEARTの原点はここなんだと思う。
*サザンオールスターズの曲にもよく登場する、茅ヶ崎のシンボル。
鈴木一也
1979年12月1日生まれ。
群馬県出身。明治大学卒業。幼少の頃から大学4年まで競泳を続け、全国中学校、インターハイ、
国体などの大会で全国トップレベルの成績を残す。
2002年に松下電器産業(当時)に入社。携帯電話事業の営業職を担当。
2005年からは仕事の傍ら、今まで培った泳力を活かしライフセービング活動をスタート。
ボランティアで地元茅ヶ崎サザンビーチの監視活動を実施する一方、国際大会などにも出場し、
日本代表チームのエースとして、個人・団体ともに成果を残す。
2008年に開催されたライフセービングの全日本クラブ選手権にて優勝。同年、グアムの伝統的な
オープンウォーター競技の大会で優勝するなど活躍の場を広げる。
2009年からは競技で日本一になることよりも、日本初であることを実現し、それを通して世の中に
貢献したいと考えるようになり、茅ヶ崎〜伊豆大島間60kmや、日本〜台湾の泳断にチャレンジに
仲間とともに挑み、成功する。一方この間仕事では、携帯電話やスマートフォンとその周辺機器等
モバイル機器関連の事業に、営業、経営企画、事業企画の立場から携わり、日本の”ものづくりの
経験を積む。
2012年に独立。
2013年4月より株式会社ストロングハートを創業。
photography : KOKI OTSUKA. URUC
text : SEI ENDO